ミニマル子育てをめざす家族の暮らし

ミニマルな子育て(子育てのミニマリスト)をめざす夫婦と男子2人のブログです。子供たちは発達障害と心臓病の難病があり、慌ただしく子育てしていましたが、モノややる事を減らしてゆとりを持って暮らしたいと思い始めました。

『ミニマル子育て』本の感想

このブログを始めて、“子育てのミニマリスト”を目指したい、と書いてみたものの、“子育てのミニマリスト”という言葉がなんとなくピンと来ないなぁと思っていました。

『子育て  ミニマリスト』と検索すると、小さい子供がいても家がスッキリ片付けている方々がでてきます。

それはそれで私も理想としているけれど、目指すのは、それだけじゃないんだよなぁとボンヤリ感じていました。

 

そうしたら、主人が、この本を見つけてくれました。

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『ミニマル子育て』

キム・ジョン・ペイン

リサM・ロス

小山美奈 訳

 

ミニマル子育てーー少ないは多いにまさる 子どもと親が育ち合う

ミニマル子育てーー少ないは多いにまさる 子どもと親が育ち合う

 

 

作者はアメリカでカウンセリングをしている男性です。

 

『ミニマル子育て』の副題。

“少ないは多いにまさる 子どもと親が育ち合う”

 

そうそう!まさに、私が目指そうとしてることだ!

ミニマル子育て、という言葉がぴったり。

 

ちょっと分厚い本ですが、ところどころ感心しながら読み終えたので、簡単にまとめてみました。

 

 

現代の家庭は、〈ありすぎる物〉〈ありすぎる選択肢〉〈ありすぎる情報〉〈はやすぎるスピード〉に追われていないでしょうか?多くの親がそれを望んでいないのにもかかわらず。それでは、不安に駆られた子育てになってしまいます。

 

そこで、著者は、4分野での子育てのミニマル化を提言しています。

 

1、環境を整える

おもちゃの量を大幅に減らす。そうすると、子供は一つの遊びに集中できるようになる。本や洋服もおもちゃと同じ。

 

残すべきおもちゃ例

・社会性の発達を促すもの

おままごと、トラックや積み木、お手玉、あやとり、人形劇、パズル、トランプ、将棋やチェスなど。

・体を動かすことを促すおもちゃ

自転車、ボール、スケート、縄跳び、トンネル、フラフープ、そり、竹馬など。

・創造的な活動に必要なもの

お絵かき帳、クレヨン、絵の具、粘土、布の切れ端、はさみ、のり、マラカス、ハーモニカなどの楽器など。

 

2、生活のリズムを整える

生活を規則正しくして、睡眠や食事の時間を一定にしていくと、子供は先の見通しが立てられ、安心して生活する事ができる。

食生活も曜日ごとにメニューを決めると見通しが立てられて子供は安心できる、食材もシンプルな味付けにする。日本で当てはめると、毎日、ご飯、味噌汁、おかず一品などのシンプルな和食でしょうか。

子供にも役割を与え決まったお手伝いをさせる、寝る前の読み聞かせを習慣化する、などリズムを確立すると家庭で子供が落ち着ける。

 

3、スケジュールのバランスを取る

子供にはやることを決められていない自由な時間が必要です。習い事などを詰め込みすぎると、一つのことへのやる気や集中力がなくなってしまう。

ひまで退屈な時間の中で、本当にやりたいことを見つけられる。親はその瞬間を根気よく待とう。

 

4、親の子どもへの関わり方を見直す

子供をコントロールしようとせず、子供を信頼する事が大切。

親は子供への発言や見せるテレビを意識して選び、不安を与えない、暴力的なイメージを与えない、商業主義から子供を守るべきです。また親の過干渉や過度の心配を控え、家族で過ごす楽しい時間を増やすことで、子供は安心して成長できる。

 

これらを実行していくと、子供から不安感が消え、落ち着いた生活を送ることができるようになり、情緒が安定し、好きなことを見つけそれに集中できるようになります。

 

なお、これらのアイディアの多くはシュタイナー教育の考えに基づいているそうです。

 

以上、本のまとめでした。

 

私は、今までモノを増やしすぎたり、予定を詰め込みすぎたり、子供に余計な注意をし過ぎたりしていたので、この本の内容に賛成しています。これらのことを実践して、子供たちを見守りたいと思っています。