『ミニマル子育て』本の感想
このブログを始めて、“子育てのミニマリスト”を目指したい、と書いてみたものの、“子育てのミニマリスト”という言葉がなんとなくピンと来ないなぁと思っていました。
『子育て ミニマリスト』と検索すると、小さい子供がいても家がスッキリ片付けている方々がでてきます。
それはそれで私も理想としているけれど、目指すのは、それだけじゃないんだよなぁとボンヤリ感じていました。
そうしたら、主人が、この本を見つけてくれました。
『ミニマル子育て』
キム・ジョン・ペイン
リサM・ロス
小山美奈 訳
ミニマル子育てーー少ないは多いにまさる 子どもと親が育ち合う
- 作者: キム・ジョン・ペイン,リサ M.ロス,小山美奈
- 出版社/メーカー: 風濤社
- 発売日: 2016/05/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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作者はアメリカでカウンセリングをしている男性です。
『ミニマル子育て』の副題。
“少ないは多いにまさる 子どもと親が育ち合う”
そうそう!まさに、私が目指そうとしてることだ!
ミニマル子育て、という言葉がぴったり。
ちょっと分厚い本ですが、ところどころ感心しながら読み終えたので、簡単にまとめてみました。
現代の家庭は、〈ありすぎる物〉〈ありすぎる選択肢〉〈ありすぎる情報〉〈はやすぎるスピード〉に追われていないでしょうか?多くの親がそれを望んでいないのにもかかわらず。それでは、不安に駆られた子育てになってしまいます。
そこで、著者は、4分野での子育てのミニマル化を提言しています。
1、環境を整える
おもちゃの量を大幅に減らす。そうすると、子供は一つの遊びに集中できるようになる。本や洋服もおもちゃと同じ。
残すべきおもちゃ例
・社会性の発達を促すもの
おままごと、トラックや積み木、お手玉、あやとり、人形劇、パズル、トランプ、将棋やチェスなど。
・体を動かすことを促すおもちゃ
自転車、ボール、スケート、縄跳び、トンネル、フラフープ、そり、竹馬など。
・創造的な活動に必要なもの
お絵かき帳、クレヨン、絵の具、粘土、布の切れ端、はさみ、のり、マラカス、ハーモニカなどの楽器など。
2、生活のリズムを整える
生活を規則正しくして、睡眠や食事の時間を一定にしていくと、子供は先の見通しが立てられ、安心して生活する事ができる。
食生活も曜日ごとにメニューを決めると見通しが立てられて子供は安心できる、食材もシンプルな味付けにする。日本で当てはめると、毎日、ご飯、味噌汁、おかず一品などのシンプルな和食でしょうか。
子供にも役割を与え決まったお手伝いをさせる、寝る前の読み聞かせを習慣化する、などリズムを確立すると家庭で子供が落ち着ける。
3、スケジュールのバランスを取る
子供にはやることを決められていない自由な時間が必要です。習い事などを詰め込みすぎると、一つのことへのやる気や集中力がなくなってしまう。
ひまで退屈な時間の中で、本当にやりたいことを見つけられる。親はその瞬間を根気よく待とう。
4、親の子どもへの関わり方を見直す
子供をコントロールしようとせず、子供を信頼する事が大切。
親は子供への発言や見せるテレビを意識して選び、不安を与えない、暴力的なイメージを与えない、商業主義から子供を守るべきです。また親の過干渉や過度の心配を控え、家族で過ごす楽しい時間を増やすことで、子供は安心して成長できる。
これらを実行していくと、子供から不安感が消え、落ち着いた生活を送ることができるようになり、情緒が安定し、好きなことを見つけそれに集中できるようになります。
なお、これらのアイディアの多くはシュタイナー教育の考えに基づいているそうです。
以上、本のまとめでした。
私は、今までモノを増やしすぎたり、予定を詰め込みすぎたり、子供に余計な注意をし過ぎたりしていたので、この本の内容に賛成しています。これらのことを実践して、子供たちを見守りたいと思っています。